本気で旅する男のブログ

カテゴリー: 経済考察

リゾート地がリゾバイターに支払う高い交通費

地方で簡単に若い労働者を雇えないので、外国人の労働者を雇う企業が増えてきています。それも簡単ではないので、都会から若いアルバイトを雇用する「リゾートバイト」が増えてきています。

リゾートバイトの交通費

リゾートバイトは、その名のとおり「リゾート地でアルバイトする」ことです。リゾート地でアルバイトすると、交通費、寮、食事を用意して貰えます。お金を使わずに旅行ができるということで、大学生からも人気になっています。

注目すべきなのは、リゾバが「短期であるほど交通費の賃金に対する割合が高くなる」という点です。つまり、リゾバは短期で行う方が企業が労働者に支払う総額のお金が高くなる(=労働者が大切にされる)ということです。1週間のリゾバで3万円の交通費を貰えば、1週間で6万円を賃金として受け取ったとすれば、その交通費の割合が賃金の半分にもなります。

このように企業側が交通費のコストをかけても人を雇いたい理由は、「現場で人が足りていないから、お金を出してもすぐに人を雇いたい」というものです。田舎では、アルバイトの求人を出しても誰も来ないので、派遣会社に頼るしかない現実があるのです。

会社に依存しない生き方

リゾートバイトを上手に使えば、会社に依存しない生き方の1つとして使うことができます。ただし、リゾートバイトと言えど、年齢が高くなると採用される可能性が減ってしまうことは仕方ないことかもしれません。

企業が必要ない単純労働者

45歳でリストラされる衝撃

40歳ぐらいまでは、単純作業と将来性をかわれて企業が雇用していくのですが、40代になってくると「単純作業をしてくれる人はいらない」となるわけです。企業は、「単純作業でこき使うには、若い労働者の方がいい」と考えるようになります。

45歳で企業から定年を宣告されるとなると、サラリーマンの生活設計は大きく変化することになります。企業の中にい続けて45歳になった、視野の狭い労働者は、ほとんど単純労働しかできないので、若手に交代させられる運命になってしまいます。そうならないためには、自分が単純労働者ではない、若手にできないことができるという証明をしなくてはいけないということになります。

少子高齢化が加速して、若年層が雇用できないようになると、企業は弱寝そうを大量に雇用するのではなくて、中高年を減らす方向に向かうようになってきています。

何のために働いているのか

多くのサラリーマンは、月収の多くを「家賃」のために使ってしまいます。そして、家を買うと住宅ローンのために毎月何万円もの支払いに終われることになり、そのために人生を費やすことになってしまいます。

知識の多角化が進んでいる

今までの常識どおりにサラリーマンをやっていたとしても、40歳を過ぎたら定年退職の圧力を受けることになってしまいます。コロナで日本航空、全日空など優良企業とされた会社でさえ、どんどんリストラの圧力が高まっています。安定という従来どおりの幻想を捨てる必要があるでしょう。

1人暮らしならホテルの方が安い?!

東京都内の1人暮らしであれば、コロナ下でホテル需要が激減しているので、ホテルの方が安い場合もでてきています。ホテル暮らしは、夢でも何でもなくて、現実的に「ワンルームよりも安い」場合が出てきているのです。都心のワンルームは、9万円ぐらいしますが、最安値のホテルのシングルルームであれば、月8.5万円ぐらいで都心に住むことができます。また、10万円も出せば、朝食付きの場所に住めてしまいます。荷物が少なければ、ホテル暮らしは悪くないものです。

ホテル住まいの方が安いにも関わらず、都心でワンルームを借りたがる人が多いのは、賃貸で荷物を置いた方が安定していると信じ込んでいるからです。それは宗教と同じ信仰のようなものです。日本では、居住の自由が保障されており、同じ場所に住み続ける必要などなく、自分が引っ越したいと思う時に引越しができるホテル暮らしは快適です。

家賃のために働いているような人は多くて、それが不動産市場(賃貸市場)を支えることになっています。もはや、ホテルで暮らした方が安いとさえ言われるようになってきています。

知識・情報がないといけない

知識と情報があれば、良い生き方を選択することができます。しかし、その良い生き方というのは、特に都心に全く縁のなかった田舎ものに分かる暮らし方ではないのです。

ダーウィンの進化論でも示されたのは、変化に強くないと生き残れないということです。それは人間も同じことです。人間も変化に強い人が生き残っていくと考えても良いでしょう。

企業の中でも、今までと同じやり方をしていく人たちだけでは、企業は時代の変化に対応できなくなってきています。そういう意味では、とにかく転職を繰り返していたり、多くの場所に旅行に行くようなアクティブな人は、企業を変えていく力があると言えるでしょう。

自分より優秀な人が沢山いる中で

自分よりもレベルが高い人間というのは、世の中に沢山いるものだし、そういう人たちに出会って、どんどん自分のレベルを高めていく必要があります。そういう意識を持っていないと、周囲にダラダラした「意識が低い系」ばかりになってしまうことになります。

優秀な人ほど、もっと優秀な人を求めたがる傾向があります。自分を伸ばすには、優秀な人と出会うことが最も近道であるからです。会社でいかに「最高に優秀」と言われたとしても、外での価値というものは、大したことがない可能性だってある訳です。

実力を伸ばそうとなると転職になる

自分が外で通用するかどうかを試すには、転職するのが一番というわけです。もしくは、自分で会社を立ち上げるのが一番になります。それで転職を選ばない理由の多くは、「自分に自信がないから」ということになりますね。どこでも通用する実力があれば、それは自分で事業をするか、自分を高時給で雇うところに転職するでしょう。

大企業は、業務が細分化されていて、自分のやる業務の範囲が決められています。その中で実力を伸ばそうとすると、限界が見えてくるのは当然と言えるでしょう。それを避けるために、部署の変更、配置転換などもありますが、それで社外にも通用するスキルが身に付くのか多くの人は疑問に思っていることでしょう。

10年もすると技術が古くなる

自分が20代で必死で学んだ技術が40代になって古くなってくると、さすがに社会で通用しなくなるかもしれないという危機感を覚えることになるでしょう。今までは、技術が古くなっても「大企業だから守ってくれる」はずだったんですけど、最近では大企業も45歳になったら退職する勧告を行ってきたりします。

親との同居を選択する人たち

都心の家賃が高いことで、親との同居を選択する人たちもいます。都心に家さえあれば、月10万円のアルバイトでも、貧困層には見えないものです。しかし、実家に同居し続けることは難しいという人も多いでしょう。その場合、実家以外の場所で過ごすことは、高額な家賃を支払い続けないといけない難しさがあります。

楽しいところに人が集まる

楽しいところに人が集まってくるのは、世の中の常であると言えるでしょう。多くのエンジニアがシリコンバレーの方が家賃が高いサンフランシスコのベイエリアに住みたがるのは、そこに住むライフスタイルが楽しいと思えているからです。そうした時代の流れに対応して、多くの企業が「テレワーク」というどこでも働けるようなシステムを導入しようとしています。インターネットが発達した現代において、従業員をオフィスの近くで雇用するメリットは失われているというわけです。

投資しなければ貧しくなる

たとえ投資をするお金がなかったとしても、全く株式の投資でもしなければ、お金を増やす手段を全く持たないことになるので、どんどん貧しくなっていくことになります。しかし、多くの人が「株式投資」に対する正しい知識を持ち合わせていないので、投資を行おうとしません。もしくは、投資する余力を娯楽などに「消費」してしまい、労働でそれを取り返そうとしてしまいます。

労働者として豊かになれないと分かっているならば、今までの考え方を大きく転換しなくてはいけないでしょう。もっと「自分らしい生き方」ができないと、とても稼げない時代になってきているということです。

生きるためのスキルを共有

生きるためのスキルを多くの人と共有していくことは、自分が生存していく上で最も大切であると言えるでしょう。

お金のかからないノマドライフ

キャンピングカーの生活などをしている人の話をきくと、多くの人が「この生活を長く続けることは難しい」といいます。家賃を節約するはずが、結局のところはお金を結構使ってしまったり、車で移動することに疲れて、何かやりたいことができなかったりするというのです。

資本主義における消費選択

資本主義では、消費者がマーケティングに左右されて、消費の選択を行います。消費者は、自由意志を持って消費活動を行います。自分がお金を「消費」することは、誰かにお金が渡ることを意味しています。

消費に対して慎重になる

自分が誰にお金を支払いたいかを考える必要があります。

消費力を持たない消費者

消費者の市場においては、消費力を持たない消費者は無視されることになります。

能力ある人が活躍できない日本社会

今の日本社会は、明治維新前の日本のように身分制度が固定化したような状況が出来上がってしまっています。

薩長は、外国に接することで、いち早く「近代化」したとされていて、その中には「下級武士も含まれていた」と表現するのが良いでしょう。実際には、騎兵隊の高杉晋作のような開放的な考えを持った人が下級武士を上手に使いながら進められたのが明治維新と言えるでしょう。

薩長では、上級武士が従来はできなかったような役割を「足軽」である下級武士に行わせていたという解釈です。その中で、大久保利通のように一部の下級武士は、明治維新後に上級武士以上に力と実力を備えていくことになります。

薩長では下級武士などが活躍できる土壌ができあがっていくことになります。土佐藩などは身分制度が厳しいこともあって、坂本龍馬のように脱藩して外に活躍を求めていくことになりました。

株取引は売買するものではない

個人投資家が「株取引で最も重要なこと」は、売買しないでじっくりと待つことです。そして配当をジワジワと受け取り続けることが大切です。それが「何もしないで儲かる方法」でもあります。

多くの人は、じっとしているのが苦手で売買を繰り返してしまうものですが、それだと証券売買の手数料が沢山かかってしまいます。また、売買を繰り返していると、価格がどんどん上昇していく局面において利益をとれなくなってしまいます。

株式で豊かになる方法は、とにかく優良銘柄を持ち続ける、買い続けることです。それでどんどん豊かになっていくことができます。株式を放置できることは、それだけ「生活に余裕」が必要になることもあり、1つの能力であると言えるでしょう。

損切りすることの重要性

株式を購入する前に良く調査を行って、業績が悪い株式を購入しないことが大切になります。業績が悪い株式は、株価がどんどん下落していく傾向があるので、そのような株式は、早めに「損切り」をした方が良いでしょう。業績に違和感がある株式の株価は、どんどん下落していくものです。

株主優待を活用する

株主優待を上手に活用することで、株式の利回りを上昇させることができるようになります。株主優待を出さないで配当を出せ!という株主もいるかもしれませんが、基本的に株主優待は、個人株主の方に有利なようにできているのです。個人株主の総合利回りは上がりますが、機関投資家の利回りはあがらないのです。つまり、株主優待を活用することで、個人株主は、機関投資家より有利になることができます。

セブン銀行の将来性は?

セブン銀行が稼いでいるのは、主に全国にあるセブンイレブンのATM手数料です。ATM手数料業務は、1回あたり100円以上と高額の手数料が取れるので、とても儲かるシステムです。ただし、顧客の側からすると、ATMを使うだけ手数料がかかるので、なるべくATM利用を減らしたいというのが本音でしょう。

セブン銀行の強み

セブン銀行の強みは、オンライン銀行なので「支店を持たない」ことでコストを削減する一方で、セブンイレブンという全国のコンビニにATMを設置できるという強みがあります。コンビニのほぼ全てにATMを設置していることで、ATM設置台数は25,000台を超えています。この数は、ゆうちょ銀行に次ぐ全国第2位の数です。

このATMが全国に整備された強みをどのように今後のビジネスに活用していくかということがセブン銀行が成長できるかどうかのポイントになるでしょう。そもそも、セブン銀行自体がキャッシュレス決済を導入しないのか?という疑問もあります。もし、キャッシュレス決済を導入した場合、自分たちが自分たちのビジネスを減少させる結果になります。

*セブン銀行のHPより引用

コンビニは全国どこにでもあるので、「コンビニでお金を引き出す」というのは、今では普通のことになっています。そして、多くの場合に100円以上の手数料がかかります。セブンイレブンのビジネスは、この手数料ビジネスを主体にしています。

この全国に整備されたATMを頼りにする提携金融機関も多いので、提携金融機関からの手数料も大きな収入源になります。セブン銀行も、全国の金融機関615社と提携しているということです。地方の銀行は、ATMをセブン銀行に委託する動きも見せています。地方の銀行が自社でATMを管理するのは大変なので、セブン銀行がATMビジネスを受託するという動きは、セブン銀行の新しいビジネスモデルになりえるでしょう。

倒産の危険性は極めて低い

セブン銀行は、財務も健全で、セブンイレブン系列ということもあって、倒産の危険性は極めて低いと言えるでしょう。ATMで利益率が低下しているとはいえ、さすがにATMがすぐになくなるようなこともないので、しばらく(あと20年以上)は稼ぎ続けると想定できます。

現金チャージ機としてATM

急速に普及していくキャッシュレス決済の現金をチャージするためにATMが利用され始めています。キャッシュレス決済が進むと、ATMを利用する機会が減少すると言われています。現金のチャージをオンラインで行ったりすることができるので、ATMを利用しなくて良い人が増えるからです。

セブン銀行の利益が伸びていない

セブン銀行の将来性が心配なのは、その利益が伸びていないことです。10年前から全く営業利益が伸びておらず、本業が伸び悩んでいることが分かります。このままATMビジネスが衰退していけば、利益がなくなる日も来るのでは?と思われてしまいます。

株主還元で配当性向49.9%

配当性向は、平均で30~40%とされているので、セブンイレブンは、他社に比べて高い配当性向であると言えるでしょう。株価が下落していることもあり、利回りが上昇傾向にあります。

長期で配当を受け取り続けられるのであれば、投資を放置しておくだけで、それなりに儲かると言えば儲かりますね。今後の成長を期待できる銘柄というよりは、もう成熟したビジネスモデルで稼ぐという段階のビジネスです。

セブン銀行のATM活用

セブン銀行の将来性で気になるのは、ATMをどう活用するか?ということです。セブン銀行は、顔認証を進めたりしていくとしていますが、その方向性は何か違う気がしますね。

ATMは、その維持・管理に1台年間数百万円もかかるとされています。その維持・管理は、セブン銀行のように全国に店舗を持つようなコンビニでないと難しい現実もあります。その代わり、1回当たりの手数料は、100円~150円という高単価であり、稼働率が高ければそれなりに儲かるビジネスでもあります。ATMの利用件数は減少傾向にあり、既に1台あたり1日100件の利用を割り込んでいます。低金利の中であまりに手数料が高いので、ATMの利用頻度を抑える傾向があるのです。

セブン銀行が爆上げするには?

セブン銀行が爆上げするためには、セブン銀行自体がベンチャー化して、次々と新しいビジネスを考えていく姿勢を見せることです。今の経営陣はそれがとても無理そうなので(無難にサラリーマン経営してればいいと思ってるようにしか見えない)、経営陣を刷新して、新しい経営陣のもとでベンチャー化して株価をあげる方向が求められます。それを親会社であるセブンイレブンが必要とするかどうかですね。その方向性は、株主であるセブンイレブンが決めることです。

株価が下落しているのは、こうした経営陣に対する期待感の薄さを示しています。