今の日本社会は、明治維新前の日本のように身分制度が固定化したような状況が出来上がってしまっています。

薩長は、外国に接することで、いち早く「近代化」したとされていて、その中には「下級武士も含まれていた」と表現するのが良いでしょう。実際には、騎兵隊の高杉晋作のような開放的な考えを持った人が下級武士を上手に使いながら進められたのが明治維新と言えるでしょう。

薩長では、上級武士が従来はできなかったような役割を「足軽」である下級武士に行わせていたという解釈です。その中で、大久保利通のように一部の下級武士は、明治維新後に上級武士以上に力と実力を備えていくことになります。

薩長では下級武士などが活躍できる土壌ができあがっていくことになります。土佐藩などは身分制度が厳しいこともあって、坂本龍馬のように脱藩して外に活躍を求めていくことになりました。