東京都で「4度目の緊急事態宣言」が出されたことにより、東京都のホテル価格暴落が止まりません。どんな状況にあるかと言えば、GOTOトラベルもないのに、ホテルが半額セール状態になっているということです。

本来であれば、東京都内のコンフォートホテルは、7000円~10000円ぐらいで出されていました。そこで外国人観光客などが全くこない状況下で、コロナの影響もあって、「とにかく空室を埋めればいい」という状況になり、3000円台で出すホテルも珍しくなくなっています。

コンフォートホテルは、優れたビジネスホテルだと思います。部屋は広めに作られていて、隣の部屋の音も全く聞こえずにぐっすりと眠ることができます。カーテンは、遮光カーテンになっていて夜の騒音・光とも無縁に眠ることができます。また、コーヒー、ウェルカムドリンクが無料で提供されています。

ホテルの朝食こだわり

スーパーホテルは、保存料・着色料を使わないパンを売りにしていて、焼きたてパンを提供しています。スーパーホテルが客から高い評価を受けるのは、単にサービスがいいだけではなくて、朝食などの細部まで「こだわり」があるからです。実際にスーパーホテルのサイトには、朝食が「こだわり朝食」となっています。そういう細かいところにこだわると、客層が良くなっていくので、単価が少しぐらい高くても泊まる客をファンにすることができるのです。

朝食にこだわるビジネスホテルは増えてきており、朝に新鮮野菜だけではなく、ブロッコリーなどの生野菜、女性が喜ぶスムージー、リンゴなどの果物、ヨーグルトを提供するところも増えています。さらに日本では、天然温泉の大浴場を備えるホテルも登場しています。このような他社が真似できないレベルのこだわりがないと、客がお金を支払わなくなってきているのです。

・従業員の挨拶
・朝食の質(こだわりとアピール)
・天然温泉
・部屋の細部に対するこだわり
・睡眠の質

普通のビジネスホテルで提供されるパンは、中国産の激安冷凍パンで、添加物がたっぷり入っています。それでは、客層自体が悪くなっていくので、あまりお金を出す客が来なくなってしまうのです。客層を良くするためには、それなりの「こだわり」が必要になります。

外国人観光客などを中心にするホテルでは、そのような「こだわり」がなくても、ある程度の予約を取れるホテルがあるかもしれません。しかし、外国人観光客がリピーターになることは少ないので、やはり日本国内にあるホテルは、いかに日本人のリピーターを確保する必要があるのです。他のホテルより1000円~3000円高くても選んで貰えるようなリピーターを確保する必要があります。

都会のビジネスホテル価格帯

都会のビジネスホテルは、外国人観光客なしに成立しない状況になっています。コロナ騒動で外国人観光客が激減したことにより、東京都内のホテルが空室になって、本来の日本人リピーターなしにやっていけない状況になっているのです。

都会のビジネスホテルは、もはや日本人を相手にするには「供給過剰の乱立状態」にあり、宿泊客を得るには、きちんとした価値を提供していることが絶対条件になります。清潔感のあるチェーンのビジネスホテルは、朝食付きで4000円を下回る価格で提供しているので、

2000年代であれば、北千住周辺の安宿が3000円~3500円ぐらいの価格帯で個室を提供していたものがありますが、今ではそのホテルは半額の1500円~2000円ぐらいの価値しかなくなってきています。外国人の宿泊客が多かったドミトリーに至っては、コロナ騒動で、もはやその価値をほとんど失ってお手上げ状態というところでしょう。