地方に移住することは、全く甘いことではありません。
地方に移住すること、それ自体は難しいことではありませんが、実際に行うと後から大変に苦労をすることになります。都市部ほど人間が激しい競争をしているので、そのためにやはり多くの事を学ぶ機会も多いのです。地方では、学びの機会も限定されて、時代から取り残されるリスクが高くなります。
競争から身を離して、それで自分で向上する方向性を決めていくのは、それほど簡単なことではありません。
文明の発達が都会にある理由
文明の発達というものは、ほとんど都会にあります。それが「田舎に移住すると厳しいと感じる」最大の理由になります。
新しい体験が難しくなる
地方に移住した場合には、新しい体験をすることが難しくなるので、新しい経験をすることができなくなってしまいます。そうすると、「何かを新しく学習する」ということができなくなってしまいます。都会では、お金を支払えばできる「体験」が多いですが、田舎でできる体験は「自然体験」が多くなります。
田舎にいても、インターネットを通じて様々な情報を得ることはできますが、自分が都会でできる「体験」を簡単に得ることはできません。新しい体験は自分を成長させることができますが、新しい体験ができないと自分を成長させることができません。
田舎暮らしの現実を知らない
多くの地方移住者は、「田舎暮らしの現実」というものを理解していません。田舎に移住した人の多くは、田舎暮らしの現実を知るにつれて、田舎を離れたいと思うようになります。
田舎の給料が恐ろしく低い
田舎の給料は、ほとんど「発展途上国なみに低い」と考えて良いでしょう。手取りが12万円というのも「ごく当たり前のこと」です。正社員よりも、アルバイトをした方が稼げるという人もいるぐらいの給料水準になります。
田舎で求人を出しても、あまりに安い給料なので応募がまったくないということも良くあります。
自分の能力を活かせない
日本の田舎で英語がペラペラ話せたとしても、そもそも田舎には「英語の需要」がないので、英語がペラペラと話せる能力を活かすことができません。良い人材を確保したいのであれば、先に「需要」を生み出す必要があり、需要がないところに良い人材がきてくれることはありません。
多様な価値観は理解されない
田舎において「多様な価値観」など理解されません。理解されるのは、その田舎で多くの人が信じ込んでいる考え方です。田舎では、テレビ・新聞の影響も無視できません。田舎では、10年、20年前の考え方がそのままで、古い考え方を押し通そうとする高齢者で溢れています。
田舎にいると、限られた人と交流するので、自分でも気がつかないうちに価値観が固定されてしまうのです。
自分の過去ばかり語る
自分の過去ばかりを語るようになるのは、今が充実していない証拠であるとも言えるでしょう。語ることは、現在進行形の「今」であるべきです。
田舎暮らしでは、どうしても「ネタ切れ」を起こしてしまうのです。ネタ切れは、過去の話題ばかりを語ることになり、現状であったり、未来をかたることができなくなってしまいます。
金がないと何もできない
地方であっても都会と同じことは、「金がないと何もできない」という現実です。
本当に娯楽が何もない
娯楽という娯楽が何もないので、テレビを見たりするなど、メディアに接する時間が増えてしまいます。その結果、メディアに洗脳されてしまうことになるのです。
若者は地方に残らない
都会には、地方にはないほど多数の選択があります。田舎に比較すると、娯楽施設、レストラン、シェアカーの利用、雇用の受け皿など、自分が生きる上での選択肢が沢山あります。
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